カンボジアへの旅(4) ベンメリア遺跡観光


より大きな地図で 20080114 ベトナム・カンボジア を表示

四日目の最終日、シェムリアップ郊外のベンメリア遺跡に行ってきました。

遺跡は市内から東へ直線距離で約40km、車で約1時間半の行程で、クメール・ルージュの残党が潜んでそうな密林の中にあり、わたし的にはゲリラよりもトイレが心配でしたが何とか持ちました。

ちなみにカンボジアのトイレは便座の横に付いたシャワーヘッドでお尻を洗う、プリミティブなウォシュレットです。



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8:56 JHCオプショナルツアーのワゴンでベンメリア遺跡に向かってます。

本日のガイドさんは、わたしが車内でパンツを汚しても、眩しい笑顔でお尻を拭いてくれそうな優しいイケメンお兄さんです。



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9:53 途中、チケット売り場とトイレに寄りました。

ベンメリアのチケットは一人5$、アンコールワットのチケットは使えません。ベトナムからの腹痛を引きずってるわたしにとってはちょうど有料トイレ代のようなもので、車を降りるなりトイレを探して、まだ人間を発見してないゾンビのようにフラフラと右往左往しました。



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9:58 ワゴンが止まりました。ここ?何もないけど…?

どうやら着いたらしい。「ベンメリア遺跡」への西の入り口です。ガイドさんの後を追って密林の中に足を踏み入れます。



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振り返っても道しかありません。誰もいなくて山賊か虎でも出てきそうな雰囲気に友達二人はちょっと不安げでしたが、わたしは逆に、これなら楽勝で野グソできる、とむしろ勇気付けられました。

今いる場所は遺跡の西の参道で、ここから歩いて西門に向かいます。ベンメリアは東門が正面玄関なため裏口入学になります。東門からの参道の先は森しかないらしく、通常、観光客は南か西の参道から遺跡に向かうようだ。



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森の中を進むと、いきなり昼寝してる破天荒なナーガと遭遇しました。観光地として洗練されたアンコール・ワットと比べ、野性味があり過ぎる。



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参道はナーガだらけでした。ヒビが入ってたりヘシ折れてたり荒廃感が凄い。蛇は毎年脱皮するため不老不死の象徴として古代よりカンボジア人に親しまれてます。



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ベンメリアは11世紀末~12世紀初頭に建造されたと思われる巨大なヒンドゥー寺院で、「花束の池」という意味を持つらしい。

正確な創建年代等を明らかにする碑文は残ってなく、一説ではアンコール・ワット同様、スールヤヴァルマン2世によって建造され、類似点の多さからアンコール・ワット建造を見据えたプロトタイプだった、とも言われてます。



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ベンメリアから東へ約60kmのコンポン・スヴァイ地区には最大の巨大寺院「大プリア・カン」もあり、アンコール・ワット含め3つの寺院は一直線上に結ばれることから、数百年単位で計画的に造られたと考えられます。

カンボジアはディズニーランド以上に見所が有り過ぎだ。



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10:05 5分ほど歩くと、ベンメリアの西門テラスに着きました。

他の観光客もいなく、薄暗い森の中に見える遺跡は静寂に包まれており、とても静謐・神秘的な雰囲気です。



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西門は完全に崩壊しており、ここからは中に入れません。長い年月と共に木や植物が侵食して石柱や外壁が崩れ、徐々に森と一体化していく姿に、この遺跡の太古から存在し続ける悠久の重みを感じました。



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旅行最終日なため、明日からの仕事について有給の重みを感じてる最中です。この直後、足を滑らし流血しました。ベンメリアでサンダルはかなりきつい。

この後、崩壊した外壁を左手に見ながら西門から南門に回っていきます。



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歩いてると落ち葉の中に神様がおられました。庭石に持って帰りたい。

ベンメリアは中枢の中央祠堂を取り囲む三重の回廊や、途中の十字回廊、南北の経蔵の存在などアンコール・ワットと構造が非常に似ており「東のアンコール・ワット」とも言われてます。



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10:16 南門に来ました。ここも崩壊してて入れません。

逆にアンコール・ワットと違う点は、まず回廊のナンバリングが逆なこと。正方形の回廊は内側から第一回廊・第二回廊・第三回廊となります。これは地球の歩き方だけ?何か意味があるのだろうか。



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道にナーガが朽ちてました。

また正門の位置も東西真逆。また中心に行くに従い高さのあるピラミッド形状ではなくベンメリアは平面形状なこと。世界遺産として充実したメンテナンスを受けるアンコール・ワットに対し崩壊したままのベンメリアなど、両遺跡はまるで光と影のような存在で「裏アンコール・ワット」のようだ。



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南門から少し東に進むと、崩れ落ちた第三回廊の内側に「経蔵」がありました。ここはベンメリアの東南の端、もっとも外側の第三回廊の真上にいます。

経蔵は経典や書物の保管庫、一説には図書館として使われたと言われてます。写真の経蔵の左手に観光用の木の橋がかかって遺跡の中に続いており、その橋を渡って遺跡の中に進入しました。



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10:18 北に向かう木の橋の左手に「十字回廊」の入口がありました。位置は第三回廊と第二回廊の間、遺跡の南端付近で、先ほどの南門と経蔵の間です。

木の橋をお坊さんが歩いてました。



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入口から覗くと、中は天井が崩壊し瓦礫で埋まってました。

橋を北に直進し遺跡の中心部までダイレクトに入っていくコースもありますが、ガイドさんに促され瓦礫を乗り越え十字回廊の中に足を踏み入れました。



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天井が崩壊してない所は総じて薄暗く、今ならわたしのお尻を触り放題です。

この後、ガイドさんに導かれて遺跡内を散策しましたが、崩壊した遺跡は回廊内を順番に辿れず、時に瓦礫を乗り越えて回廊をショートカットし、時に暗闇や屋根の上を歩くなど、まるで迷宮をさ迷ってるようで後から画角の狭いF-31fdの写真を見てもどこをどう回ったのかワケが分かりませんでした。



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複雑で薄暗い十字回廊の中を歩いてます。

というわけで、写真の位置関係を全て見直しました。この後に出てくる場所情報は写真とGPSの軌跡を見つつ、Googleマップのストリートビューでベンメリアを再訪問して2週間くらいかけて遺跡内をしらみつぶしに歩き回り、最終的にほぼ全ての写真の位置を特定した賜物です。

かつて自分が写真を撮った場所を再発見するのは、子供の頃、通った小学校を散策して昔の宝物を発見したような爽快な気分だ。



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10:28 十字回廊を東から西に突っ切り、外に出ました。

今は北を向いており、目の前は第二回廊、左側は南門から北に向かう回廊、後ろは外周の第三回廊、と狭苦しい省スペースにいます。



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瓦礫を登って南門から北に向かう回廊の上に来ました。今は南を向いており南門を遺跡の内側から見ています。



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南門から北に向かう回廊は天井が崩れ瓦礫の道となってますが、第二回廊に繋がる箇所から観光用の木の橋が整備されており、橋の上を通って第二回廊と第一回廊の間に来ました。

今は東を見ており、写真の右手が第二回廊、左手が崩壊した第一回廊です。



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顔が見えない友達二人です。木の橋を歩いて第一回廊の真上に来たところで、瓦礫を這い降り回廊内に入ります。



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10:39 第一回廊の窓から這い出てベンメリアの中枢に降り立ちました。今は東を向いており、第一回廊南壁内側の中央付近にいます。

遠くで座敷わらしが遊んでます。



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第一回廊の南壁に沿って瓦礫の上を恐る恐る歩き、先ほどの子供がいた付近、第一回廊の東南端に来ました。

崩れた第一回廊の瓦礫の上から、我々が這い出てきた西側を振り返ってます。



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今度は第一回廊東壁を右手に見ながら北壁に向かって歩いてきます。

東壁の窓枠の上に見事な装飾がありました。



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東の第一回廊の中を窓から覗いてみました。ベンメリアは宮崎駿のアニメ「天空の城ラピュタ」のモデルとなったと言われており、今にもバズーとムスカ大佐が出てきそうな雰囲気です。

しかしながらラピュタの公開は1986年8月で、ベンメリアが一般公開されたのが2000年なので、文字通り都市伝説のようです。



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でもこんなのを見ると、絶対、誰かが「バルス!」と叫んだと信じそうです。

第一回廊東壁から遺跡の中心を見ています。



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10:44 第一回廊の北壁まで来ました。北壁は保存状態が良く見事な連子窓が見れます。ベンメリアの連子窓は隙間が見えないほど太いのが特徴です。



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今度は第一回廊北壁に沿って西に向かって歩きます。

北壁内側の中央付近です。第一回廊の屋根に上がっていける木の階段が組み立てられてます。ストリートビューで確認すると、今は整備された木の道が第一回廊の内側に沿ってぐるりと作られてますが、我々が行ったときはまだ建設途中だったため、移動は瓦礫を踏み越えて慎重に進みました。



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10:47 第一回廊西壁です。今は第一回廊内側の北西の端にいます。西壁はエイリアンクイーンのような不気味な木に侵食されてますが、近所の子供達が無邪気に壁の向こうからこの木を滑り降りてきてビックリしました。



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遺跡の中心、崩壊した中央祠堂です。今は完全に瓦礫の山だ。

この後、先ほどの第一回廊北壁の木の階段を登って回廊の屋根に上がり、そのまま木の橋を通って遺跡の北側に向かいました。



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10:53 北側の第二回廊の上で瓦礫を踏んで橋を降り、回廊の中に入ります。

この先の第二回廊内は、天井付近に小さな窓があるだけで光がほとんど差し込まない構造となっており、何の目的で造られたのかいまだに不明のようです。暗闇の中を東に進みました。



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暗い第二回廊の北東の端から外に出ると、目の前に北の経蔵が佇んでました。

優しい陽の光の中、鳥と虫と風の声だけが聞こえ、廃墟感を強調します。



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アンパンマンがたくさんいました。



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これで遺跡内の散策は終了です。経蔵をぐるりと回って、崩れた北側の第三回廊から遺跡の外に出ました。



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遺跡の北の森の中には、ドイツの協力でこの地域の地雷を撤去したとの看板が立っており、地雷だらけの帰国後の仕事を少しだけ思い出し、すぐに記憶のタンスにしまって鍵をかけました。

尚、日本の自衛隊も1992年よりPKO活動の一環でカンボジアに派遣され、道路・橋の修理、国連部隊への支援で貢献してます。



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11:04 東の第三回廊を右手に見ながら、南に向かいました。

写真はベンメリアの正門となる東門です。やはりここも崩壊してます。



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東門のテラスにはカンボジアでも一、二を争う見事なナーガ象がありました。



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11:19 南門の参道を通ってベンメリアを後にしました。写真の南参道の入口は今は観光バスが何台も止まり、土産物屋や屋台で賑わってるようです。





上の図は「地球の歩き方」に載ってたベンメリアの見取り図ですが、赤線が今回、我々が辿った正確なルートとなります。

密林に眠るベンメリアはとても神秘的で印象深い遺跡でした。我々が訪問したときは他の観光客の姿もほとんどなく遺跡内の整備もまだで、探検隊の雰囲気抜群でしたが、今は中国人観光客の団体なども来てて観光ルートの整備も進んでるようです。

昼飯食って市内に戻ると、最終日ということでお土産屋巡りです。



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13:30 まずはメインストリートのシヴォタ通りの南にあるカンボジア伝統工芸の技術学校「アーティザン」に来ました。緑豊かな庭園風の工房の一部を無料で見学することができます。

ここで造られた作品は、併設されたアーティザン・ダンコールというお店で販売されてます。ここは他の市場や土産物屋と違って店員がストーカーのようについて回って来ず、定価も決まってるきちんとした店で、やや高いですが確実な土産を一点買いするならここでしょうか。



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14:25 次にアーティザンの近くにある「オールドマーケット」に来ました。

早朝6:00から賑わうこのマーケットは、観光客向けの土産物屋の他、写真のような地元民も利用する市場にもなってます。ここでお土産に探してた重厚なナーガの置物をやっと発見できました。



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またこの周辺はフランス統治時代の洋館が残り、カフェやギャラリーが入った写真のようなオシャレな通りもあります。



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14:57 オールドマーケットの雑踏と、毎回の店員との駆け引き、そして二日間の「遺跡酔い」で疲れ果て、同行者と離れ一人で「PHSA CHAS Restaurant」というオシャレなカフェでしばらくマッタりしてました。カンボジアのマーケットは店に入ると店員がすぐまとわりついてきて、どうでもいいものをボッタくり価格で休む間もなく薦めて来るため、ゆっくり商品を見ることもできず、数店回っただけでかなり疲れます。

尚、この間、友達とイケメンガイドさんの間では、わたしがMIA(作戦行動中行方不明)扱いになっていたそうです。



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この後、別のデカい土産物屋に行ってアンコール・タバコを買った後、有名なマダムサチコさんのお店「アンコール・クッキー」に行って定番のアンコールクッキーと胡椒を買いました。

・・・あれ、ひょっとしたら、マダムサチコさんの店じゃなくて「CAMBODIA・TEA TIME」という店、アンコールクッキーじゃなくてノム・トム・ムーンだったかもしれません。記憶が曖昧になってます。



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17:31 その後、ホテルに戻って一旦ガイドさんと別れ、しばし自由行動です。

シェムリアップ市内をラスト散策しに行きました。



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昨夜、ナイトフィーバーしたディスコ「ZONE ONE」です。昼間は昨晩の狂騒が嘘のようにひっそりとしてます。本日のガイドさんもよく来るらしい。



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シェムリアップ市内は、漫画「WEED ~流れ星銀~」の敵役・法玄の部下で出てきそうな凶悪なツラがまえの野良犬がたまにうろついてます。

我々の護衛に赤目とジョンを引き連れたいです。



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18:06 シヴォタ通り沿いの「センターマーケット」に行った後、マーケットにも遺跡にも飽きたわたしともう一人の友達は、マッタリ地元のカフェで糖分を摂取したくて、カンボジアの女子高生が訪れるに違いないガイドブックに載ってた「DoDoレストラン」というカフェでスイーツを食べるべく、トゥクトゥクのおじさんを鞭打って全力で走らせました。



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18:49 DoDoレストランでスイーツ食べた後です。これがラストイベント、今回のカンボジア旅行の〆となりました。しかしカンボジアはスケールが巨大過ぎます。いつかまた来たいと思います。

この後、ホテルでガイドさんと合流し、空港まで送ってもらいました。ガイドさんは最後まで爽やかイケメンでした。そしてありえないくらい寒かったハノイ経由で帰国の途につき、1/15(火)の早朝、颯爽と成田のトイレに駆け込みました。(完)

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