キックボードで三宅島一周サイクリング(3) 富賀神社


より大きな地図で 20130814 三宅島 を表示

前日に一周達成してしまったため、14時の出航までやることが無くなってしまった。今こそかつて仕事中、暇で困ったことは一度もない!と豪語しフォルダの整理にいそしんでた言動の真価が問われる。



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9:01 朝食後のホテルの部屋です。チェックアウトは10:00だ。それまでに本日の計画を練らねばならない。午後14:20の船便で東京に戻るが、一周を達成した今、何をすべきなのか。疲れがたまってるんで極力、ノンビリしたい。

元々は錆ヶ浜港を軽く散策した後、温泉「ふるさとの湯」でマッタリしようと思ってたのだが、残念なことに本日水曜は定休日。そこで坪田地区の海辺沿いの素敵なカフェ「misaki+cafe」でゆったり優雅にランチを食べることにした。写真を見る限り、三宅島一オシャレなカフェと言っても過言ではない。

チェックアウト後、11:26のバスに乗れば11:44にはカフェ最寄りのバス停「大永井」に着き、ランチ後、「三池港」へのバスは13:44に来るので、デザート混みで二時間近いフランス人のような優雅なランチタイムが堪能でき、且つ、港でお土産探す時間、出航手続きの時間も無駄がない。

完璧なマスタースケジュールだ。うちの上司に見てもらいたい。



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10:12 ホテルから3分の距離にあるモダンな錆ヶ浜港船客待合所前です。

チェックアウトの際、フロントの人に聞いたら、なんと本日の出航は三池港じゃなく、ここ錆ヶ浜港らしい。神様、そこまで気を使わんで良かったのに。坪田地区の素敵カフェでランチ食べて出航までにまたここに戻って来るのは一日5本しかないバスの時刻表的に不可能だ。

仕方なく本日は疲れた足を鞭打ち、キックボードをひたすらこいで錆ヶ浜付近の観光地と、昨日、スルーしてしまった「富賀神社」を周ることにしました。結局、またこのパターンか。



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10:19 まずは目の前の錆ヶ浜港の桟橋に行ってみた。地元の人か、釣りしてる人たちがたくさんいる。「何が釣れるんですか?」って魚入ったバケツ覗きながら聞いたら負けだぞ、と戒めました。



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NEXにあるパノラマ機能を3日目にして思い出し、桟橋から雄山めがけてパノラマ写真を撮ってみた。雄山は標高775mで758mの三原山と同じくらいだが、火山ガスを噴出する山頂周辺は完全に立ち入り禁止地帯なため、登山はモルドールの滅びの山くらいハードルが高い。っていうか絶対ダメ。



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海と太陽に映える我がマイクロ・ホワイトです。日焼け止めを塗ってあげたい



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ちなみに余計な荷物は出航まで親切なフロントの人に預かってもらった。ウォーミングアップも終わり、疲れきった足で富賀神社に向かった。



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10:51 阿古地区の緩い坂をえいこら登って、昨日、スルーした富賀神社入口に着いた。例によって誰もいない。聞こえるのはセミの鳴き声だけだ。



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10:57 坂をしばらく下って行くと富賀神社に到着した。

神社と言うと深い森に囲まれ薄暗くジメジメしたイメージだが、富賀神社は長年の火山ガスの影響で広々として非常に開放的。にも関わらず人がまったくいないため、まるで人類滅亡後の世界に来たような不思議な雰囲気だ。



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立派な手水屋があった。よく見ると水は溜まってなくセルフサービス。蛇口を回してひしゃくに汲みます。富賀神社周辺も元は阿古高濃度地区(2009年9月解除)の直近だったためか枯れ木が目立っている。



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2007年に建て直された綺麗な拝殿です。



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島の復興を祈ってお参りしました。不思議なことに、お参りして顔を上げた瞬間、半開きになってた拝殿の扉が風でギギギって鳴りました。



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拝殿から入口を振り返った。

富賀神社は伊豆七島の総鎮守で、また、実は静岡県三嶋大社の発祥の地と伝えられている。遠い昔にこの地にあった社が三島に遷宮し三嶋神社が創建されたそうだ。富賀神社の創祀年代(そうしねんだい)は不詳だが、境内からは古墳時代の土器や耳飾りなどの装飾品が発掘され、社殿には平安時代の鏡が奉納されてるなど、相当に歴史のある古社のようだ。

今の祭神は、
・三島大明神である「事代主命(ことしろぬしのみこと)」
・その后神の「伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)」
・息子と言われる「阿米津和気命(あめつわきのみこと)」
で、さらに4つの境内社がある。



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富賀神社の脇にあるトイレ。ここもウォシュレットだったけな?無人の精神世界に残された文明の名残のようだ。

風に揺れる草木をボンヤリと眺めつつ、入口の日陰でしばし休憩した。姿の見えないセミの鳴き声が一人ぼっちを強調する。

この何とも言えない孤独感を俳句にでもしようと「えーと、夏草や・・・」などとつぶやいてると、近くのスピーカーから「阿古地区でレベル1の火山ガス警報が発令されたんで至急屋内に退避してください!」との放送が鳴り響いた。

しばらく頭に入って来なかったが、屋内ってトイレしかないけどやばいの?誰もいないし、そもそもレベル1ってどの程度、危険なのか分からん。



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11:39 とりあえず、物質世界に戻ろう。
誰もいない坂道を滑り降り、錆ヶ浜港へ向かった。

しかし港が映画「2012」みたいに脱出する人で大パニックになってたらどうしよう。いくらパニック映画好きとはいえ、あんまり楽しくない。



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港に近づくと、沖倉商店のカフェ「691」があったんで一旦、退避することにした。



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ここは土産物屋の沖倉商店が2012年5月に海の見えるカフェ「691」としてOPENした店で、オリジナルブレンドの珈琲やハワイアンビールが味わえ、また、とてもオシャレな沖倉商店グッズが売っている。

また、なぜか壁にクライミングウォールがあり珈琲タイムの合間に気軽に楽しむことができるそうだ。店内は警報もどこへやら、ノンビリした雰囲気だ。



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12:40 海見ながら珈琲飲んでるうちに警報が解除されたので再び出発。今崎海岸の有名なジオスポット「メガネ岩」をパノラマった。

今崎海岸は1643年の噴火で形成され、写真の右側、右のレンズフレームにあたる岩場は1959年の伊勢湾台風で崩れ落ちてしまったそうだ。うちのメガネ墓場となった棚にも同じようなメガネがいくつかある。



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太陽に焼け付く今崎海岸の遊歩道をトボトボ歩いている。ここは同じ海岸沿いの伊豆岬サイクリングロードと違い、断崖と溶岩に挟まれた、果てしなく遠い男坂のような荒々しい道だ。

路面も非常に状態が悪く、キックボードでは完全に走行不能。炎天下の中、押して歩くしかない。



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陸側の広大な溶岩帯をバケラッタ。じゃなくてパノラった。



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こっちは海側の溶岩。



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13:00 今崎海岸遊歩道を過ぎ、阿古中学校溶岩埋没跡にやってきた。

出航まであと1時間20分。乗船手続きとお土産買うリードタイムを考えると、これがラストアトラクション。



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広大な溶岩跡の上に作られた、木道の「火山体験遊歩道」です。旧阿古中学校と小学校に沿って、広大な溶岩平野の上を歩くことができる。



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13:05 遊歩道を歩いた先にある旧阿古小学校です。ここは何と三階。

1983年の噴火で押し寄せた大量の溶岩流は阿古集落400戸を一気に飲み込み、あっという間に学校の三階に達したそうだ。中は完全に廃墟となっており、あまりの劇的な光景にしばし立ちすくんでしまった。

気がつくと、ここで時間的に限界。キックボードを引きずり錆ヶ浜港に向かった。



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13:54 ホテル前のお土産屋「一休」でお土産買って、今朝来た錆ヶ浜港の船客待合所前にいる。朝は無人だったが今は東京に帰る観光客で溢れてた。みんな今までどこに隠れてたの?



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14:03 かめりあ丸がやって来ました。桟橋に固定しようと係員が悪戦苦闘しているが、強い海風でめっちゃ横に揺れてて周囲から悲鳴が上がってる(汗)

ポセイドンアドベンチャーが始まってもおかしくない。



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14:12 乗り込んだ。船底に近い2等船室です。目の前の荷物を置いたスペースがわたしが治外法権を主張できる領土。今や役立たずのキックボードはちょうど領土右側の廊下の隅にいい具合におけた。

わたしの周囲は皆、甲板に上がったらしく東京着くまで荷物だけだった。フロアにはチラホラ毛布にくるまった客がいたが、皆、疲れてるのか寝ており、唯一、少し離れたブロックに「ROOKIES」に出て来そうな若者達がやや大きな声でずっと喋ってた。まあわたしも甲板に行くのであまり関係ない。



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14:20 いよいよ、出航。さようなら~。
地元の小学生に投げキッスしたら、笑顔でかわしやがった。



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三宅島が見る見る小さくなっていく。

俺の冒険は終わった、と、しばし感慨に耽った後、デッキでマッタリしようとすると、かめりあ丸はさるびあ丸と違うのかなぜかデッキに椅子がなく、結局、船室に戻ることとなった。

相当な疲れが体に残っていたためiPodで耳栓して一瞬で爆睡したが、船が東京湾に突入した頃、トイレから戻ってくると、わたしの毛布の周りにROOKIESな若者達がタムロってた。なんだなんだ?



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実はわたしの領土の近くの壁にテレビが設置してあり、サッカーの日本VSウルグアイ戦が始まってたのだ。八丈島に行って来たという若者たちは、わたしが疲れ過ぎて眠たいのが申し訳ないくらいビックリするほど非常に礼儀正しく、しばし談笑しながら一緒にサッカー観戦した。

旅は最後まで油断できない。これはまだ一波乱あるぞ。出会い的なのを希望。



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21:50 その後、電車遅延すらなく東京の自宅に戻りました。

火山島である三宅島はあらゆるジオスポットが火山がらみであり、視界の延長に常に火山を意識させる島でした。その最たるアイテムの写真のガスマスクは結局、コスプレ以外、使わなかったが富士山が噴火したとき、わたしだけ生き残るために大事にしまっている。

今回の総括としては「三宅島のウォシュレット普及率は異常」でした。(完)

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素晴らしい冒険

大島に続き第二弾の三宅島キックボード一周!!素晴らしい挑戦ですね。
読んでいるこちらまで、ワクワクし燃えました。
おそらくキックボードで大島1周&三宅島1周は日本人初いや、世界初なのではないでしょうか!?
これからもキックボード修験のパイオニアとしてご活躍を私ぴょん太郎は1ファンとして期待せずにはいられないです(笑)
とても刺激をいただきました。ありがとうございますm(_ _)m

Re: 素晴らしい冒険

>ぴょん太郎さん

気合を入れて、やっと三宅島に行ってきました!!
大島一周も良かったですが三宅島もお薦めです。

来年は八丈島に行く予定で、今から下調べしてますが、
ひょうたん島のような八丈島は攻略せねばならない山が
二つあるんで、これまででもっとも過酷なWinding Roadに
なりそうです。

キックボード修験・・・まさに他の人から見たら罰ゲームの
最中かと思われかねないですね!ヽ(´∀`)ノ

ぴょん太郎さんの大冒険もいつも楽しみにしてます~( ´ ▽ ` )ノ

キックボードで旅したいなぁ思った矢先、このブログを発見しました。
大島、三宅島ともにギャグセンが高く、非常に面白かったです。

ありがとうございます。

>ぴぃさん
書き込みありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ

ぴぃさんもお仲間のキックボーダーですね~嬉しいです!キックボードの旅は、もしも疲れたら、たたんで電車などで移動することも可能なんで気軽に旅のお供でもいいしお勧めです。最近わたしはサボりぎみなんで、ぜひいろんなところに行ってきてください~ヽ(´∀`)ノ

今年はなんとか八丈島に今度こそ行ってきたいと思ってます。また遊びに来てください~!( ´ ▽ ` )ノ

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