京都・伏見稲荷神社でパワースポット巡り(2) 夜のお塚巡り


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夜の稲荷山で一人「百鬼夜行」してきました。ほとんど妖怪のようだ。



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21:41 泊まったホテル、鴨川に近く祇園まで歩いて15分と夜遊びに絶好のロケーションが売りの「ホテルサンルート京都」です。

同行者が体調不良で早々に寝てしまったため、まだまだ上半身が収まりがつかないわたしはアカデミックな刺激を求め、夜の散歩で昼間印象深かった「伏見稲荷大社」にもう一度行くことにした。お山めぐりの遥か手前で引き返したため、やや消化不良な感があったのだ。なんてストイックな。



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21:45 鴨川にやって来ました。1200年の歴史を持つ古都・京都の街をゆったりと流れる鴨川は漆黒の闇が広がり、とても落ち着いた雰囲気。橋を渡って対岸の清水五条駅から京阪本線で伏見稲荷に向かった。

伏見稲荷大社は年中無休の24時間開門で夜間拝観も可能だが、無論、節度は守る必要がある。



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22:05 裏参道を歩き、再びやってきました「伏見稲荷大社」です。

赤い楼門が闇夜にライトアップされ、昼間とはまた違った美しさだ。



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頭上を見上げると、冬の星座のセンター格「オリオン座」が輝いてた。

オリオン座の左下に一際輝く一番星は、おおいぬ座の巨大な白色矮星「シリウス」です。太陽系からわずか8.6光年と、我々の住む直径10万光年の天の川銀河内では、まさに近所付き合いの無いお向かいさんと言っていい。



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昼間、御参りした内拝殿です。夜の境内は、真面目そうな参拝客が数人、カップルや学生風のチャラそうな観光客が数人、アスリートのような外国人観光客が数人、わたしのような得体の知れない冒険者が一人で計10人弱。

お参りして、今からお山を参拝することを許してもらいます。



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千本鳥居に向かいました。夜の神社は雰囲気抜群。かなり緊張してきた。

一般的には夜の参拝は良くないと言われる。夜は幽世の世界となり本来、人の来るべきタイミングではない。神ならざる「夜神様」や悪い霊に会う可能性もあるのだ。謙虚な気持ちを心に戒め先に進んだ。



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階段を上がると「玉山稲荷社(ぎょくさんいなりしゃ)」があった。

うか様が立っているのが見える



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22:12 千本鳥居に入りました。

ここは昼間、もっとも人工密度が高かった場所だが、今は完全に闇と静寂に支配されている。マジで怖いぞ。



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夜間参拝用に一定間隔で明かりがついてるんで何とか先に進めた。ただ、お山めぐりに突入すると懐中電灯が必要らしい。なにげにスマホの懐中電灯アプリはここ近年でかなり偉大なアイデアだと思う。



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淡い光に照らされる鳥居の中は誰もいない。昼間とは雰囲気が大違いだ。



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22:17 あっという間に奥の院に着いた。ここでカメラの設定をいじってたら間違えて絵画モードで撮ってしまった。これはこれでいい味出してるな。



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22:19 休む間も無く前進した。終電の時間が気になってきてる。



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鳥居内部は外から照らされる街灯の光がブラインドのように調光され、とても優しい光で満ちている。まるで周囲の闇の浸食から参拝者を護ってくれてるかのようだ。



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しかしここまで人の姿はまったく見かけない。

少し前、後方にウザそうなカップルの声が聞こえたため追いつかれまいと早足で歩いてるが、向こうも前方に危険なヤツがいるんで追いつくまいとノンビリ歩いてるのかもしれない。



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昼に引き返した箇所を越えた。ここからは「前俺未到の地」だ。



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22:26 いきなり参道右手に不気味な鳥居があらわれた。白玉大神・大岩大神・福繁大神と書いてあり、稲荷大神ではないが、このエリアは一体?何かの結界を越えてしまった?

鳥居のビジュアルがオドロオドロしく、かなり恐ろしい。



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先ほどの鳥居は稲荷山に点在する「お塚」です。

お塚とは、稲荷大神を別の神名で呼び独自の信仰をする人たちが石碑にそのお名前を刻み「わたしのお稲荷さん」としてお山に奉納したものです。



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本殿から千本鳥居を進んでくると、熊鷹社手前のこの一角からお塚が現れます。華やかな朱の鳥居に対して、参道の外れにひっそりと佇むお塚は非常に対照的な存在だ。



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ここで鳥居の参道を外れ、お塚ゾーンに迷い込んでみた。

狭苦しい通路に沿って異形の塚が乱立している。完全に異世界のダンジョンだ。ダンジョンに出合いを求めるのは間違っているだろうか



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クネクネした迷路を歩いてると、唐突に暗闇からミノタウルスのような巨漢の参拝者が現れ、ゴツい妖怪かと思って心臓が止まりそうになった。護身用に妖怪ウォッチを持ってくれば良かった。



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逃げるように美しい朱の参道に戻ってきた。今や鳥居バリアの安心感は異常。

なんと気づいたら熊鷹社と新池をすでに越えてたようだ。夜だからかまったく気づかず不思議。本当にお塚ゾーンで時空が曲がってショートカットしたのかもしれない。



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22:34 鳥居が終わり「三つ辻」に着いた。分かれ道だ。

右に進むと「四つ辻」に進みお山巡り継続。左に行くと裏参道を通って「御産場」や「本殿」に戻ってく帰宅ルート。どうしたものかとしばし悩む。



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シンキング中「猿に注意」の看板を眺めてたら、どこかの木が急にざわざわ揺れ、今度こそ妖怪かと思って飛び上がった。リアル「ざわざわ」だ。

一瞬で心が折れ、恐ろしくなって足早に裏参道で戻ることにした。



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まあここからお山めぐりすると1時間半近くかかり、ホテルに帰れなくなる。潮時だ。

裏参道はお塚のオンパレード。さまざまな名前の個性的な稲荷大神が祭られている。「眼力大神」は「眼の病が良くなる」「先見の明・眼力が授かる」というご利益があるそうだ。



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こちらは「口入大神」のお塚。

口入とは仲人の意味で、縁結びのご利益があるらしい。



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こちらは「白狐大神」。

白狐さんは稲荷大神の眷属だが、このお塚では別名なのだろうか。



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バラエティーに富むお塚は見てて飽きない。稲荷山全域では1万基あると言われ、ユニークなところでは毎日新聞社が建立した「毎日大神」や、新日本麻雀連盟が建立した「阿佐田哲也大神」などもあるらしい。



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22:47 裏参道は徐々に普通の民家があるゾーンに入っていき、それはそれで異世界感を強調する。このひときわ立派な鳥居は「荒木神社」。ここでは先ほどの口入大神を祭っているらしい。



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22:50 途中、高台から稲荷町の夜景が見えた。

手前に「大日本大道教本部」という旗が見えるが新興宗教なのだろうか?無秩序で統一感の無いお塚ゾーンは不思議が一杯だ。



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「間力大神」を祭った「間力教会」です。この世の全ての流れの「間」を取り持つ神様らしく、飲み会の間に耐えられないわたしにお薦め。

ちなみに写真右の祖霊舎には龍神と宝玉が飾られており、この玉に触ると球技の神様のご利益があるそうだ。学校の球技大会前日に参拝すると、かつてのわたしのようにヒーローになれるぞ。



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22:57 やっと本殿のある境内に戻ってきました。

人界と交わる境内のDMZなご加護を感じてホっとしました。



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戻ってきたわたしを安心させるかのように、楼門が力強い光を放ってます。



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頭上にはオリオン座が、1000年前から変わらない光を発してわたしを見守ってました。

尚、オリオン座の左上、赤色超巨星の老星「ベテルギウス」は2009年の観測で15年前と比べて15%も収縮していることが分かり、すでに超新星爆発してる可能性があるそうです。その爆発の光が地球に届くと4ヶ月の間、夜空に月がもう一つ出来るらしい。

そうなったら夜の参拝での暗闇の恐怖が少し和らぐかもしれない。と同時に、超科学の生み出す奇蹟にも等しい超常現象に戦慄するでしょう。



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美しい楼門から外に出ます。夜の千本鳥居は昼間以上に幻想的でしたが、闇に溶け込む個性的なお塚群も非常に印象に残りました。



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今のようなお塚が現れたのは明治に入ってからで、意外にも最近らしい。

明治の神仏分離令で、稲荷山では仏教系の寺院の一切が排除されると同時に、「稲荷大神」以外の神名も厳格に禁止されたため、自分だけのお稲荷さんに独自の信仰をしてきた人たちが行き場を失ってしまいました。



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そうした人々が密かに自分たちだけの信仰の対象を山中に祀り始めたのがお塚の始まりで、増え続けるお塚に、やがて稲荷大神の神霊の依り代に限り、お塚の建立が公式に許可されることになりました。

これにより稲荷山のそこかしこにお塚が建てられ独自の景観を生み出します。華やかな朱の千本鳥居が表の伏見稲荷としたら、参道の脇に目立たず静かに群立するお塚はまさに裏の伏見稲荷。光と闇のような存在です。



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23:21 いつまでも雄大な鴨川に戻ってきました。この後、祇園に夜遊びに行ったかどうかは、頭上で見守るオリオン座だけが知ってます。(続く)

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